野田秀樹さんの祝辞(令和8年度東京大学学部入学式)
一部抜粋
『2045年でしたか?AIに人間が超えられると言われている「技術的特異点」の問題があります。SINGULARITYというのだそうですが。そんな難しそうな言葉で言われると、うっかりAIに超えられてしまいそうな気もしますが、大体、AIが人間を超えるって、何の話をしてるんだろうって、私は思います。AI とは、Artificial Intelligence人工知能ですよね。つまり、AIが人間を凌駕しようとしているのは、あくまでもIntelligence知能、人間の脳の部分です。』
『人間は脳みそだけで生きているのではありません。人間には知能以外の身体、肉体があります。けれどもAIには体がない。これこそが、AIの最大の弱点なんです。』
『もう一つAIと心の問題に、私が携わっている仕事「創作」というものがあります。「AIが今後、人間のクリエイションに取って代わる」などと戯言を言う人もいますが、それは「人間」が創作をする「喜び」を無視しています。』
『芸術は、表現された結果であると同時にプロセスです。その過程に喜びと苦しみがある。学問もそうだと思います。「問いに答えていくプロセス」。そこに苦しみ、その問いが解けた時、或いは解けた気がする時、例えようもない喜びを感じる。じつはそれは、あなたにその心を感じる「有限の身体」があるからです。』
野田秀樹さんらしい、遊び心と深みが絶妙に混ざり合った素敵な文章だと感じました。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/students/events/b_message2026_03.html
